合格者の声:1級(コンテンツ専門業務)【経営・企画・制作・事業部門】 |
「クリエイティブとビジネスの両方からアプローチできる人材になるために」 ■近江 賢介 さん■40代 ■ノイジックス・エンタテインメント株式会社 代表取締役 (年齢・所属・年数等は、合格時の2016年12月時点のものです) ■私は、作編曲家、ギタリストとしてキャリアをスタートしましたが、活動の中でクリエイティブを発展させながらビジネスにするためにはアーティストにも著作権知識が必要不可欠だと感じ、音楽著作権管理者養成講座やビジネス著作権上級を取得して参りました。 現在は、音楽プロデューサーとして、またアーティストとして、著作権の開発やインアウトを行っておりますが、新しい利用形態やアートフォームが日々生まれるエンタメ業界においては、既存の業界慣習や著作権の知識だけでは対応できないケースも多く、より総合的な知的財産マネジメント能力の重要性を感じておりました。 そのような折、この知的財産管理技能検定の存在を知り、学習のチャンスとスキルアップのためチャレンジすることにしました。 しかし、出題範囲が広範な上、学習方法そのものが分からないものも多く、一度の受検では合格できませんでした。 そこで、過去問中心の勉強方法を根本から見直し、地道に出題範囲の関連書籍や政府のWeb情報など全てに目を通し臨んだところ、この度合格することができました。 検定対策の勉強を通じ、それまで学習の機会に乏しかった資金調達や投資ビークルなどの周辺知識について知ることができたことは、今後のコンテンツプロデュースに役立つものと感じております。 一級知的財産管理技能士であることを励みに、クリエイティブとビジネスの両方からアプローチできる人材となり、コンテンツビジネスの更なる活性化の一助となるよう尽力したいと思います。 |
「会社、社会、日本の文化の発展に貢献すべくさらに研鑽を積んでいきたい」 ■F さん■40代 ■音楽コンテンツ会社 (年齢・所属・年数等は、合格時の2016年1月時点のものです) ■私は、学生時代には知的所有権法ゼミに所属し、入社後も一時期は知財部門に配属されたことはあるものの、現在は直接的に知的財産権を扱う部署には所属はしておりません。ある日、後輩の「知財検定を受けようと思っている」旨の発言を聞き、これは負けてはおられぬと一念発起して勉強を始めたのが受検のきっかけとなりました。もちろん、所属する会社が多くの知財を取り扱う故、その知識を再度しっかりと身につけたいと思っていたということもありましたので、きっかけを作ってくれたその後輩には感謝の気持ちでいっぱいです(笑)。 1級は実技試験に口頭試問があります。解答を選択肢から選ぶ形式の試験ではないので、正確な知識を身につけることが必要になります。勉強を始めた当初はその膨大な出題範囲に目眩がしましたが、3級、2級の復習から始め、過去問題やテキストでコツコツと勉強を続け、この度なんとか1級に合格させて頂くことができました。 現在、私たちの業界は、TPPによる著作権法の改正や、グローバル化・ネットワーク化に伴う適正な権利行使や権利処理の議論など、取り巻く環境が大きく変化していく最中にあります。そんな業界に身を置く私にとって、著作権法のみなら民法、独禁法、条約、さらに制作委員会等の組成や資金調達など、幅広い範囲の勉強をすることができたのは非常に有意義でした。今後は受検勉強を通じて得た知識を、日々の現場での仕事に生かし、その知識をさらに体得していきたいと思っています。そして会社に、ひいては社会に、さらには日本の文化の発展に貢献すべくさらに研鑚を積んでいければと考えています。 |
「知財スキルの幅を広げる契機として」 ■籔田 滋之 さん |
「正しい知識で権利保護とビジネスのバランスを取れる存在に」 |
「コンテンツビジネスの一層の発展に尽力したい」 ■久保田 匠 さん ■40代 ■音楽出版社勤務 (年齢・所属・年数等は、2013年3月時点のものです) ■私はレコード会社、そして現在の会社と20年以上に亘って音楽・コンテンツ業界に関わってまいりましたが、インターネットの普及によりコンテンツの利用のされ方は大きく変わりました。そうした中でクリエイター、あるいはユーザーの方々の「著作権」をはじめとする「知的財産権」に対する関心度も急速に高まってきたように思います。 業界に身を置くものとして私自身もさらなる自己研鑽の必要性を感じておりましたが、そのような折に「知的財産管理技能検定」の存在を知り、日々の勉強の成果確認として挑戦することにいたしました。自己研鑽と口では言いながらも、具体的な目標がないと継続的に努力することは難しいものです。その点でこのような検定試験を設けていただいたことにたいへん感謝しております。 試験に向けて勉強する中で、改めて著作権法の奥深さ・面白さを知ることができ、また外国著作権法や民法・民事訴訟法、資金調達などについても学ぶ機会を得ました。この勉強を通じて、音楽等の特定の業界だけでなくコンテンツ業界全般に亘る幅広い知識を身につけることができたと同時に、コンテンツ業界全体を多少俯瞰的に眺められるようになったとも感じております。 まことに微力ではありますが、身につけた知識を生かし、コンテンツビジネスの一層の発展、また「文化立国」実現のために尽力していきたいと考えております。 |
「書籍編集のプロとして、さらなる活躍の場を探りたい」 ■仙波 芳一 さん ■30代 ■出版社勤務 編集部所属12年 (年齢・所属・年数等は、2013年3月時点のものです) ■出版社で編集・校正業務に携わる中で、著作権の知識が必須となり、勉強を始め、ビジネス著作権検定上級を取得しました。 しかしこれだけでは知識に偏りが大きく、限界を感じていたため、大学に再入学し、法律の基本から学びました。在学中に知的財産管理技能検定を知り、学習成果を試すよい機会と考え、卒業と同時に2級を受検、合格し、さらに勉強を続けて、このたび1級にも合格することができました。 知財の勉強を進める中で、弁理士も考えましたが、特許が中心で、書籍編集とは非常に関係が弱いので、見送りました。それに対し、一級知的財産管理技能士(コンテンツ専門業務)は著作権法が中心で、密接に関係する資格でしたので、励みになりました。 「著作物」の利用と創作を仕事とする書籍制作に携わる人間として、著作権法の深い理解は欠かせません。原稿に発生した著作権問題は、編集のプロとして、解決できる自信がつきました。合格によって、自分の意見に責任を持ち、説得力を強めることができるようになったと思います。 客観的に著作権法の理解や著作物の利用に関する力量をはかれる国家資格は、実質的にこの一級知的財産管理技能士(コンテンツ専門業務)しかないのですから、活躍できる場がもっと増えることを望みます。そのために何ができるのか、考えているところです。 |
「一級知的財産管理技能士として、これまで以上に知識習得に努め、業務の幅を広げていきたい」 ■秀間 修一 さん ■50代 ■音楽ビジネスコンサルティング業を経営 (年齢・所属・年数等は、2011年6月時点のものです) ■30年以上音楽業界で音楽関連の著作権や著作隣接権に関する権利獲得やライセンシング業務を行い、その後独立して音楽ビジネスに関するコンサルティング業を始めて数年が経ちました。 国家試験としての知的財産管理技能検定があることは昨年知りましたが、タイミング良く1級(コンテンツ専門業務)の検定が開設されたので、知的財産権に関する自分の知識が、国家が求める上級レベルに達しているかどうかを試そうと思い、受検することにしました。 著作権法や契約についてはすでに身に付けている知識で十分と考え、特に受検のための勉強は行いませんでしたが、米国著作権法、民法、資金調達、資産査定など周辺知識については若干勉強をしました。まともな試験は数十年ぶりということもあり、学科試験では時間配分を誤り、正解がわかっている問題でもあわててミスをしてしまったものもありましたが、何とか合格することができました。また、実技試験は東日本大震災の2日後ということもあり、落ち着かない中での試験でしたが、これも何とかクリアすることができました。 学科試験と実技試験をともに1回でパスできたということは、自分にとって大きな自信となりましたが、これに満足せず、今後は一級知的財産管理技能士としてこれまで以上に知識の習得に努め、また、業務の幅を広げていきたいと考えております。 |